【青ブタ】サービスエリアコラボ 自走で全11ヵ所を巡礼した話
初めましての方は初めまして。アントと申します。
2025年10月1日(水)~2025年10月31日(金)の期間で開催中のサービスエリア×「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」コラボについて、先日全箇所を制覇してきました。
推し活を通り越して"修行"とも思えた今回のコラボについて、せっかく制覇したのだから記録にも残したいという想いの下、約1年振りにブログを更新しようと思います。このレポートが、残りの期間で制覇を目指している同志の道標となっていたら幸いです。
1.前説
「青春ブタ野郎」シリーズ と サービスエリア の関連性について
「青春ブタ野郎」シリーズ(以下「青ブタ」と記載)は2014年に電撃文庫から出版されたライトノベル「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」を皮切りに、全16巻が刊行されているシリーズ。原作としては昨年完結、アニメシリーズも完結編の映画が2026年公開と発表された。もしまだ触れたことがないという方がいれば、是非この記事を読んだ後にでもアニメを見てもらいたい。
今回、サービスエリアとのコラボが実施された背景として、登場人物の名字がすべて「実在のサービスエリア」から取られているという特徴があり、主人公である梓川咲太も作中で
という自己紹介をしている。
公式動画で咲太の該当セリフが見つからなかったので、牧之原翔子Ver
こういった背景から、これまで何度か青ブタとサービスエリアのコラボ企画が実施されていた。
今回のコラボ企画は3回目
初回は2019年10月11日~2020年1月13日。この時は今回のような大々的なコラボではなく、設置された自販機にキャラクターの広告が掲出されるという内容。
当時はまだ車を持っておらず、九州まで自販機の広告を見に行けるような経済的余裕もなく……。そもそも青ブタは湘南エリアが聖地ということもあり、同じ神奈川県内に住んでいる身としては、近場の凝ったコラボ企画に足を運ぶことを優先していた。

それから約4年。2023年11月17日~2024年1月31日に、映画公開を記念して第2回のサービスエリアコラボが開催。ここでポストカードの配布やコラボメニューなどが実施され、今回の物と同等の内容でコラボ企画が開催された。
この時には車を買ってから3年ほど経っていたのだが、休職・転職等々が被り大変な時期だったため、足を運ぶことはできず。
コラボ期間が終わり、段々と私生活も落ち着いてくると、このコラボに参加できなかった悔いが沸々と湧き始める。そうして、「次こそは絶対に参加してやるぞ」という想いが日に日に強くなっていった。
ただ、この時はまだ気づいていなかった。その"想い"が"呪い"となっていく事を……。
「高校生編」と「大学生編」
青ブタのストーリーは大別して「高校生編」と「大学生編」の2つに分類され、ここまで話した2回のサービスエリアコラボは、それまでに映像化されていた「高校生編」のキャラクターを対象としていた。具体的には
・梓川SA(長野県):梓川咲太&花楓
・桜島SA(鹿児島県):桜島麻衣
・古賀SA(福岡県):古賀朋絵
・双葉SA(山梨県):双葉理央
・豊浜SA(香川県):豊浜のどか
・牧之原SA(静岡県):牧之原翔子
と、主に中日本・西日本のサービスエリアが対象となっている。2回とも二カ月半開催されていたこともあり、関東在住の身としては九州・四国エリアさえ頑張れば不可能ではないかな。という考えを持っていた。
ではここで、第3回開催のサービスエリアコラボで追加された、大学生編のキャラクターを見ていこう。
・広川SA(福岡県):広川卯月
・赤城高原SA(群馬県):赤城郁実
・龍野西SA(兵庫県):姫路紗良
・美東SA(山口県):美東美織
・岩見沢SA(北海道):岩見沢寧々
※追加キャラクター分のみ記載。当然高校生編の対象SAも同時開催
……。
いや、岩見沢までは西日本じゃん。赤城がちょっと中日本というには東寄りかな?くらいに収まってるじゃん。なんで岩見沢????
まぁ原作でも北海道が出てくるので、筋が通ってなくもないが……、正直「嫌がらせか?」と思いながら原作を読み進めていたことを覚えている。
とはいえ、次回開催では制覇すると意気込んでいた身。大学生編のアニメも放映開始し、いずれ来るXデーに向けて覚悟の準備をしていた。
2.企画発表から行程計画まで
発表
コラボ告知:2025年9月26日(土)
開催期間:2025年10月1日(水)~2025年10月31日(金)
?
何がどうなったら北海道から鹿児島まで実施するコラボイベントを、開催期間1ヶ月で、開始5日前に告知する事になるんだ?
待ち望んだサービスエリアコラボ。しかも全制覇を誓っていた現在の厳しい状況下。いくら青ブタを10年追っているオタクとはいえ、生身のハートを持っている。これほどタフなコラボ企画はなかった。決して運営への批判ではない。推し活を知る者として、デリケートな部分への配慮を求めたいのだ。(岩〇勉)
そんな感じで、発表当日の9月26日は別件のオタク旅行で石川に行っていたこともあり、帰りの道中で頭を抱える羽目に。
過去のサービスエリア(以下「SA」と記載)コラボの開催時期は2ヶ月半ほど、かつ西日本を中心とした範囲のみだった事を考えると、北海道が追加された状態での開催期間1ヶ月は想定外の内容だ。幸いにもオタク旅行の中で車での移動に詳しいフォロワーが何名かいたため、発表直後に方向性の相談をできたことが唯一の救いだった。
そもそも、開催側は全箇所制覇を想定していないのだろう。いたとしても、新幹線や高速バス、飛行機を駆使して現地に足を運ぶオタクのみだと。(それでも充分に大変な行程だが)
発表直後は、自分も北海道は飛行機からのレンタカーで済ませようかと逡巡した。正直、横浜・湘南が舞台となっている作品のコラボイベントのために、神奈川県に住んでいるオタクが自走で日本一周しようとしている時点で異常である。知り合いからも「え?マジでやんの?」と若干引かれた。
ただ、これはもう戦いだ。己の愛、存在の証明、オタクのプライド、すべてを青ブタに、そして世界にぶつけるための戦い。双葉理央に告白するために受験戦争へと向かった加西虎之助も、きっとこんな気持ちだったのだろう。
こうして、コラボSA自走制覇の計画は、フルスロットルで走り出した。
計画
発表時点で既に開催5日前。モタモタしていたらあっという間にコラボが始まってしまい、そして終わりを迎えてしまう。とにかく最優先だったのは全箇所制覇のための時間確保だった。
発表の次の日には職場へ連絡を入れ、計5日間の連休を申請。すると会社からは土日を含め計8日の連休を認めてもらう運びとなった。転職前では絶対に取得できなかった、突発の長期休暇を認めてくれた職場には頭が上がらない。
次に必要なのがルートの確認。恥ずかしながら白紙の日本地図を埋められるか怪しいタイプの人間なので、SAの名前を言われただけで旅程を想像できるわけもなく、Google mapを駆使して位置の確認とコースの検討を行なった。

せっかく自走で西日本を回るのだ。今回コラボとして指定されているSAだけでなく、キャラクターの名前になっているSAにはできる限り寄りたいと、該当するSA名をひたすらにブックマークしていく。
幸か不幸か、岩見沢(北海道)と国見(福島)を除けばエリアは中日本~西日本に集中していたため、多少の寄り道程度で充分に回れそうなことが分かった。
最大のネックはやはり北海道へのルート。青森からのフェリーを使おうにも、道中に他のコラボSAは全くない。流石に苦行のような道のりとなるため、前述のオタク旅行で相談した時に話が上がった「大洗~苫小牧間のフェリー」を利用することにした。
また九州の桜島SAについても、山口から入るルートでは行き帰りで道の重複が長く、余分な移動が発生してしまうため、愛媛からフェリーで九州入りするルートを採用。こうして大まかなルートができあがった。
最終的な作戦はこうだ。
- 連休初日は中日本エリアの巡礼を実施。赤城高原SA/梓川SA/双葉SAを回り、一時帰宅
- 二日目から西日本側の巡礼をスタート。牧之原SA(静岡)を皮切りに、同日中に龍野西SA(兵庫)/豊浜SA(香川)まで通過、愛媛で一泊
- 三日目昼に愛媛→大分のフェリーを利用し九州入り。九州内5ヵ所のSAを巡り、体力と相談しながら福岡~山口のSA/PAで車中泊
- 四日目は山口・広島の残ったSAを巡礼し、適宜休憩を挟みながら関東へ戻っていく。帰りは新東名ルートで浜松SAに寄り、そのまま一時帰宅
- 五日目は道中にある友部SAに寄りつつ、大洗19時45分発のフェリーで苫小牧へ移動
- 六日目の13時30分に苫小牧着予定。目的地は岩見沢SAのみのため、ついでに北海道観光を簡単にしつつ、同日25時30分に苫小牧発
- 七日目の19時30分に大洗着予定。そのまま同日中に帰宅し終了
今回作成・使用したブックマークは以下のリンクから参照できるため、もし同志がいれば是非活用してもらいたい。豊浜SAは上下線に存在するが、コラボが実施されているのは下りSAのみである点には注意されたし。
青ブタ SAコラボ 2025 https://maps.app.goo.gl/barhr2ta6wkUpQqTA
青ブタ SA (非コラボ) https://maps.app.goo.gl/2WGLFoQKgoEpSnph9
フォロワーから「フェリーの車両積載枠はすぐに埋まるから早めに確保したほうが良い」という助言も受け、実施予定日の2週間前にはフェリー・宿の予約を取った。この時点で
・愛媛での宿泊費:¥10,200
・愛媛→佐賀 フェリー:¥9,720
・大洗~苫小牧 フェリー往復:¥80,610
と計10万円を超える実費が発生している。ここに高速代、ガソリン代に加えコラボキャンペーンでの飲食費が乗っかってくると思うと、もはや渇いた笑いしか出てこない。オタクとは悲しき生物である。
兎にも角にも、全箇所制覇に向けた計画もFIXし、必要な事前準備も完了。あとは計画実行の時を待つのみとなった。
3.巡礼開始
10月11日(土) - Day 1
<AM 08:00>出発
台風23号の接近もあり、複数の意味で雲行きが怪しくなっている状況だったが、今更後には引けず予定通り川崎市の自宅を出発。
この日は1日で家まで帰ってこれるという事もあり、近所に住んでいるフォロワーも乗せて2人体制で巡礼することとなった。そのフォロワーはアニメシリーズを「ゆめみる少女」までしか見ていない上、内容もはっきりと覚えていないという話だったので、家のコレクションからBD全巻を引っ張り出してきた。

簡単にマイカーの紹介をしておくと、今回の巡礼で使用したのはLEXUS IS300h(2014年式)で、純正ナビがBD再生に対応している。車で外部機器を噛ませずに直接BDを再生できるのはかなり珍しく、複数人で長距離運転をする際は一番重宝している機能だったりする。
事前に車両点検も行い、ガソリンも補給済。忘れてはいけない免許証もしっかりチェック。いよいよ、青ブタSA巡礼の旅が始まった。

<AM 11:30>赤城高原SA 到着
しとしとと降る雨の中、記念すべき最初のコラボSAである赤城高原SAに到着。(道中で上里SAにも寄っているが、コラボ非開催のSAについては記事後半でまとめて紹介)
赤城高原SAは群馬県にある赤城山の麓に位置している。山間部はかなり霧が濃く、酷い所では20m先の視界が見えないほどの悪天候になっており、道中はかなり気を使って運転することになった。

朝8時からここまで何も食べずに来ていたので、既に空腹値は限界に達していた。早速SA内のレストラン「あかぎ庵」に入り、コラボメニューを注文。
店頭のポップアップ等で告知はされているが、実際のメニュー表にはコラボキャンペーン中といった記載は無い。その上で注文した人には自動でポストカードが配られるシステムだったため、近くに座っていた老夫婦が同じメニューを注文して、勝手に付いてきたアニメのポストカードを見て訝しんだ顔をしていた事は今でも鮮明に思い出せる。


コラボメニューの「水沢うどんとミニソースカツ丼」。うどんよりカツ丼の方が量が多く、「ソースカツ丼とミニ水沢うどん」じゃないか?と食べてから思ったが、朝から何も食べていない身としては大変満足できるボリューム感だった。

コラボスタンプも無事回収。この後は道中の藤岡JCTまで引き返して長野自動車道に行く必要があるため、一旦下道に降りて乗り直しを実行。


同期間、旅行雑誌「るるぶ」でも青ブタとコラボしたSNSキャンペーンを実施していたので、道中のSAではできる限りキャンペーン投稿を実施。最終的にかなりの量の引用ポストをしてしまったので、荒らし・いたずら判定を運営側に受けていないか心配なところではある。本人は真面目にやっています。
『るるぶ 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』発売記念キャンペーン🎊
— るるぶ(公式) (@jtbp_books) 2025年9月27日
本誌付録を使って聖地を撮影してみて♪
フォロー&写真投稿で青ブタのグッズ(湘南エリアコラボの描き下ろしイラストを使用したアクリルスタンド)を5⃣名様にプレゼント!
✅応募方法… pic.twitter.com/V6sfQvtKMV
後から気づいたのだが、上り線と下り線でスタンプの色に違いがあり、ここで上りのスタンプを回収していなかった点が痛かった。今後完全制覇を狙う同志は、同じ轍を踏まないよう注意してほしい。
<PM 03:10>梓川SA 到着
赤城高原SAを出て3時間ほど、道中かなり強い雨に降られ、これまた視界が悪い中での走行となったが、無事に梓川SAに到着。





主人公とその妹の聖地となっていて、作中でもその名前が度々登場するこの梓川SAは、他のSAよりも力が入っているポイントがいくつかあった。
その一つがコラボメニュー。上り線のレストランでは「ボロネーゼ 青ブタスペシャル」と銘打ったメニューが提供されていたため、さっそくレストランで注文。


ここで同乗したフォロワーもようやく気付く。赤城高原SAでうどん&ミニカツ丼セットを食べたのが4時間前。そして、この後1時間30分ほどで到着予定の双葉SAでのコラボメニューは「煮かつ丼」……。中日本エリアを1日で回るということは、レストランの営業時間内に3食ガッツリ食べる必要があるというフードファイトの面を持っていたのだ。
体重90kgオーバーの大食いデブである筆者でさえも、流石にこの量の食事ペースは堪える。なんとか青ブタスペシャルは完食したものの、腹は十二分に膨れており、この後控えている双葉SAでの食事に不安が過る。
ただ、ここで見落としていた梓川SAの二つ目のポイントに気付く。
▼設置スタンプ
梓川SA(上り線):梓川咲太Ver.
梓川SA(下り線):梓川花楓Ver.サービスエリア×「青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない」コラボ決定! | ニュース | 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない | アニメ | 株式会社アニプレックス
梓川SAのみ、上り線と下り線でスタンプのキャラクター自体が変わっているのだ。
ポストカードは上下線共通だったのですっかり見落としていたが、NEXCO中日本管轄のSAではスタンプラリー形式で1枚のスタンプ台紙が配布されており、そこには梓川SA以外の箇所もご丁寧に上り/下りを分けて空白が用意されている。

梓川SAは当初上りのみ寄る予定だったが、急遽下りにも寄る計画へ変更。最悪スマートICで車を出して向かう事も考えたが、調べると「ふらっとパーク」という徒歩でSAに出入りできるルートがある。それを使えば徒歩30分ほどで下りSAにも行けることが判明し、食後の運動も兼ねて往復1時間のウォーキングを開始。

幸いなことに雨もすっかり止んでいて、ちょうど良い気温の中でSA間を散歩することできた。一人で歩くには少し退屈な道だと思うが、同乗のフォロワーとここまで見てきた青ブタの映画について話もできたので、長時間のドライブで凝り固まった身体を解す意味でも、最適な小休止になっていた。

合計で2時間梓川SAに滞在し、PM05:10に梓川SAを出発。ここから今日の最終目的地である双葉SAを目指し、再び車を走らせる。
<PM 07:04>双葉SA 到着
すっかり日も沈み、渋滞にも巻き込まれながらなんとか双葉SAに到着した。
ここは駐車場から上り/下りのSAどちらにもアクセスできるため、巡礼時は非常にありがたい構造になっている。どのSAも同じ構造になってくれればいいのに。



双葉SAも上り下りでコラボメニューが異なるため、今回はあえて「ふたば食堂」の煮かつ丼を選択した。梓川SAでウォーキングしたことでイイ感じに腹に隙間ができたので、問題なく完食。フードコートだったので返却台にトレーを返しにいくと、同じメニューを頼んでいたと思われるトレーにポストカードも捨て置かれていて、なんだか悲しい気持ちになってしまった。



そういえば、スタンディは大学生編である「サンタクロースの夢を見ない」のキャラクターイラストが使われているが、大学生編で双葉が眼鏡かけたシーンあったか……?もし該当シーンを覚えている方がいたら是非Xで教えてほしい。

<PM 09:27>帰宅 - Day1 終了
出発から約13時間半。無事に自宅へ辿り着き、初日の行程が完了。1日付き合ってくれたフォロワーもすっかり青春ブタ野郎ラー(存在しないファンネーム)になっていた。
助手席でずっと青ブタ見てたから完全に青春ブタ野郎ラーの顔つきになった
— 山田 (@GN_01l) 2025年10月11日
明日からは西日本側の巡礼が始まるため、フォロワーとも一旦ここで解散。孤独な闘いを覚悟していたので、一部だけでも一緒に回ってくれる仲間がいたことは本当にありがたい限りだった。大学生編はBDが出ている3話分しか見れていないので、映画公開までに全編履修してくれることを切に願う。
10月12日(日) - Day 2
<AM 07:18>出発
当日、横浜のイベントに参加するために奈良からオタクが泊まりに来ていたのだが、そのオタクを叩き起こして家から追い出し、2日目の巡礼をスタート。
早速牧之原SAへ向かうため、東名川崎ICから高速を走っていくと、この巡礼における最初の事件が起きる。

東名高速の大井松田IC~足柄ICにおいて、走行ルートが左右に分岐する箇所があるのだが、右ルートが工事による規制、左ルートが事故渋滞によって麻痺という地獄が発生していた。10kmを走るのに80分もかかり、出鼻を挫かれる形に。
<AM 11:35>牧之原SA 到着
そんな大渋滞に巻き込まれてしまった関係で、予定より2時間遅れで牧之原SAに到着。
余裕を持ってスケジュールを立てていた2日目の"余裕"部分をこの渋滞で全て消化してしまい、先の思いやられる状態にはなってしまったものの、結局全体を通してクリティカルな渋滞はこれだけだった事が不幸中の幸いだった。

また台風23号も想定より海側へ進路が外れたおかげで、天候もそこまで荒れることなくドライブすることができた。


想定ではもっと早く着くはずだったため、初日同様朝から何も食べないまま昼の時間帯になっていた。腹ペコ状態のまま早速フードコードでコラボメニューを注文。

牧之原SAもNEXCO中日本管轄のため、上下でスタンプを押す必要がある。ただここまでの渋滞でロスした時間を取り戻すため、上り分は帰りに改めて寄る事に。下り分のみを回収して出発した。


<PM 04:06>龍野西SA 到着
道中で大津SAにも寄りつつ、NEXCO西日本管轄のエリアへ到達。これまでライブなどで神戸までは運転したことがあったが、それより西には車で行ったことがなく、未踏の領域に足を踏み入れていた。

余談として、龍野西SAは大学生編のキャラクター"姫路紗良"とのコラボとなっているが、"姫路SA"は別の位置に存在している。その姫路SAは高速道路上ではなく国道2号の脇にあり、管轄も国土交通省となっているため、近くにあるNEXCO西日本のサービスエリアである龍野西SAに白羽の矢が立ったと推察されている。

NEXCO西日本管轄のSAでは、コラボメニューのフードではなくショッピングコーナーで1500円分を購入することでポストカードを受け取ることができる。

そして、ここまでタイミング合わず聴けなかったコラボ企画の1つ。桜島麻衣による特別ナレーションを初めて聴き、またもや衝撃の事実に直面する。
せっかくなので龍野西SAの内容上げとく。正直、開催期間終わったら公式から上がってくれると嬉しいです。 pic.twitter.com/PaFCTio0Lk
— アント (@Ant_Ekko) October 12, 2025
どうも、ナレーションの内容がSAによって違うらしい。梓川SAでインフォメーションセンターに尋ねたときは「館内放送で1時間に1回程度のペースで流れてます」と言われたため、1週間で制覇を計画していた身としては、全箇所のSA音声を聴くのはスケジュールの抜本的組み直しを検討する必要がある。既に中日本の行程も終了しているため、ナレーションを全て聴くことは断念。公式がいつか音声を公開してくれることを祈るのみである。

<PM 06:07>豊浜SA 到着
瀬戸大橋を渡り、人生初の四国来訪。感慨に耽る間もなくそのまま豊浜SAまで直行した。日が沈んで景色が見えないのが少し残念だったが、右手には瀬戸内海、左手には四国の山々が聳えており、走ってて気持ちの良いルートだった。

車から降りて最初に気になった事が湿度だ。気温は24℃程と関東と大して変わらないが、肌に空気がまとわりつくような感じがする。もしかしたら海沿いという立地が影響しているのかもしれないが、この時は「南に来たなぁ」という印象を強く実感していた。



残念ながら、豊浜SAはコラボスタンプの台紙が枯れており、泣く泣く常設の汎用台紙にスタンプすることになった。ポストカードは相当量残っていたので、おそらくコラボを知らずに訪れた人が手軽に押せるスタンプだけ取っていった気がしている。まぁ作品を知らない人が触れてくれることもコラボの醍醐味なので、これを機にアニメや原作に触れてくれる人が増えてくれたらなによりだ。


限定という文字に弱いオタクなので、豊浜SA(下り)限定のいりこ味噌をフレーバーを分けて2つ購入。

2日目のSA巡礼はこの豊浜SAが最後。この後は予約していた宿に行くのみだが、残燃料が心許なく、苦し紛れに豊浜SA上のガソリンスタンドで5Lだけ給油した。

<PM 07:51>愛媛「くつろぎの宿 樹楽」 到着 - Day2 終了
2日目は愛媛県東温市にある「くつろぎの宿 樹楽」で宿泊。三連休の中日と宿泊施設が高騰する日程だったが、そんな中でも大浴場・朝食ビュッフェ付きで10,200円とリーズナブルな値段で助かった。


宿の温泉で身体もリフレッシュでき、こうして無事に2日目の巡礼も終了した。
10月13日(月) - Day 3
<AM 07:38>出発
あまり寝付きが良くなく、朝5時半に起床。せっかくなので6時から開く温泉に再び入浴し、7時からは宿の朝食を堪能……。と言いつつも、10時半に三崎港から出るフェリーに乗らなければならず、7時半には宿を出発する必要があったため朝食ビュッフェは急いで目に入ったものを食べる形に。

三崎港までの道中、前日に愛媛在住のフォロワーから教えてもらった下灘駅にも足を運んだ。今回の旅でようやく観光らしい行動が取れたものの、滞在時間15分ほどで離脱。あまりにも忙しない弾丸ツアーを組んだものだと、自分で呆れていた。

<AM 10:30>フェリーで九州 大分県へ
メロディーラインも楽しみながら、10時前には三崎港へ到着。三崎と聞くと大学生編でも出てきた神奈川の三崎口を思い出すので、似たような地名が他にもあるんだなと感心していた。おそらく今回の旅が無ければ存在すら知らないまま余生を終えていただろう。
事前予約・支払も済んでいたため、問題なく乗車口で待機。港付近の店で600円するジュースを飲み、ようやく落ち着いた一時を過ごす。


無事に船が出航し、四国に分かれを告げる。おそらくもう二度と来ることはないだろう。
心配だった台風23号の影響もなく、すこぶる快晴の中、九州へと向かっていく。

そのまま一時間ほど船に揺られ、大分県の佐賀関港に到着。最初佐賀関と聞いて佐賀県だと思っていたが、よく見たら大分県だという事には前日の飲み会で指摘されて気づいた。(そもそも何県かも把握せずに位置関係だけでルートを決めていたので行程には支障ナシ)

<PM 03:48>桜島SA 到着
11時半に佐賀関到着後、大分県、宮崎県を完全にスルーし霧島SAへ直行。その後今回の巡礼地の最西端、桜島SAに到着した。

メインヒロイン・桜島麻衣の名前にもなっている桜島SA。自宅からの直線距離は931kmと今回の巡礼でも最遠の距離となる。前回のSAコラボ開催時から目標の一つとしていた聖地へついに足を踏み入れ、感慨も一入だった。


桜島SAといえど、厳密には桜島の上にあるわけではなく、九州本土の姶良市に位置している。桜島との間にある姶良カルデラからも若干距離が離れていて、桜島の景色を堪能することはできなかったが、ゆっくりとした観光はまた次の機会があれば挑戦したい。

ここでも一度高速を引き返すため、下道に降りて上り線に乗り換え。10月中旬だというのに気温が32℃もあり、鹿児島の熱気を肌で感じていた。



結局、桜島SAにもたっぷり2時間滞在してしまい、愛媛で朝食を摂ってから何も食べないまま17時に。せっかくなので桜島SAで一食食べようかと考えていたら、広川SAが20時に閉まるという警告を目にする。

今日中に広川/古賀の九州内SAは回り切る予定だったので、広川で足止めを食らってしまうと今後の計画に無理が出てくる恐れがある。桜島SAでの食事は断念し、すぐに広川SAへと車を走らせた。結局、この判断が仇となってしまうのだが……。
<PM 07:21>広川SA 到着
朝食を食べてから12時間。この巡礼で何度経験したか分からない腹ペコ状態に再び陥り、やっとの思いで福岡県の広川SAに到着。だがここでまたもや計算外の事態に。

広川SAの上りは現在改築工事中のようで、仮設店舗のみの縮小営業となっていた。
ここで飯を食べる気満々だったにもかかわらず、レストラン自体が営業していないため、またもやお預け状態に。しかも縮小営業中の仮設店舗は24時間営業らしく、焦らず桜島SAで食べておけばよかったと後悔。ちゃんと行先の状態を調べずに行動するとこういう事態になる。
とはいえ、過去何度もライブ等の遠征で同じような行動をしているため、こういったトラブルへの対処にも慣れていた。(ならそもそも予防しろよという話ではあるが)


仮設店舗で売っている物に腹を満たせるものがないかと探してみたが、これといってめぼしい物がなく、ポストカードとスタンプを回収して次の目的地である山田SAで夕食を摂ることに。


<PM 09:21>古賀SA 到着
前述の通り山田SAで夕食を摂り、九州最後の目的地である古賀SAへと到達。

流石に3日連続の長距離運転。しかも今日は車中泊となる中、この時点で疲労もピークに達していた。古賀SAは回ってきた九州内SAと比べても一段と大きいSAになっており、中もかなり綺麗なSAとなっている。眠気もあったため、ここで一度しっかりとした休憩を取る事にした。




車に戻り、ここまでの道中を振り返る。既に9ヵ所を巡礼し、残すところ後北海道の1ヵ所のみ……。

と、Google mapのブックマークを見返して美東SAを忘れていたことに気付く。疲れからか記憶力・判断力が低下していることを痛感した瞬間だった。しかも美東SAは広島県じゃなくて山口県だし。
かなりガバガバになってきている頭だったが、スマホを触っていると眠気も吹き飛んでしまったため、せっかくなので深夜の空いている時間帯で美東SAまで向かう事にした。
10月14日(火) - Day 4
<AM 00:13>美東SA 到着 - Day3 終了
関門橋から九州を出て、山口県の美東SAへ。三連休の終わった深夜の中国地方は、走っている車が自分以外にいないと思えるほど、とにかく道が空いていた。

直前の古賀SAに比べると少し質素な感じがするものの、停泊している車両も多くなく、車中泊には問題ない環境だった。四国・九州では気にならなかった肌寒さを感じ、本州に戻ってきたことを実感する。


美東SAもショッピングコーナーは24時間営業だったので、深夜1時にお土産を購入。レジを打っていた年配の男性にイベントページを見せて「このポストカードってありますか?」と声をかけると「ん?あぁ~、あれかな……?」と棚を物色してポストカードを取ってくれた。そらこんな時間にコラボ企画目当てで物買いに来るヤツおらんよな。

無事にポストカードとスタンプもGETし、Day4に若干食い込んでしまったものの、改めて美東SAで就寝。

<AM 04:52>起床→出発
美東SAで都合4時間ほどの睡眠を取り、日が昇り始めた空を見て起床。元々眠りが浅いタイプの人間なので頭はスッキリしていた。
ここからは非コラボSAにも寄りつつ関東まで一直線。早朝の車が少ない時間帯でどれだけ距離を稼げるかの勝負なので、さっそく車を発進させる。

<AM 09:50>龍野西SA 再訪 → 姫路SA 到着
計5時間弱の道中、福山SAで朝食を摂るなど計3つのSAで都度休憩を挟みながら龍野西SAまで戻ってきた。青ブタのキャラ名になっているSAが点在していることで、自分の能力を過信せずに適度な休憩を挟めたことが今回無事に完走できた要因だったなと、この記事で振り返って思う。

残念ながら上りのスタンプ台紙は枯れていて、SNSで共有したところ、下りでも枯れたとの情報を貰った。少なくとも2日前下りに寄った時はまだ残っていたので、10日~12日の三連休で在庫が尽きた事が伺える。青ブタの人気を舐めているとこういう事が往々にしてあるので油断できないコンテンツである。ポストカードは大量に用意されていたことが本当に救いだった。

当初はルートに組み込んでいなかったが、ここまで順調に戻れているという背景もあり、せっかくなので高速を降りて姫路SAにも寄ることに。
(この急な進路変更のせいで本当は回るはずだった加西SAを忘れて飛ばしてしまう。ごめん虎ちゃん。)


<PM 04:39>牧之原SA 再訪
11時頃には姫路SAを出てビーチバレーコンビのSAにも寄り、その道中でエナドリを飲んだら腹を下し、大雨と渋滞に巻き込まれて急遽鈴鹿SAにピットインするトラブルも発生したものの、無事に牧之原SAまで戻ってこれた。
冷静に考えると12時間運転して山口県から静岡県まで来ているので、自分でも理解しがたい距離を駆け抜けている。日頃運転していないサンデードライバーがここまでの行程を実現できたのは、やはり車のスペックに寄る所が大きいと思う。ありがとうIS300h。


時間は少し早いものの、せっかくなので夕食として牧之原SAで上り線のコラボメニューも堪能。フードコート前では牧之原翔子のスタンディとのぼりが出迎えてくれた。



夕食を食べ終わって出発前にXを開くと、なにやら推し旅で大垣の青ブタコラボ企画が発表されていた。開催まで半月以上もあり、なおかつ期間も3ヶ月ほど用意されている良心的なコラボ企画に涙が止まらない。おそらくこれも行く。
‼️青ブタコラボ決定‼️
— 推し旅【JR東海公式】 (@oshitabi_update) 2025年10月14日
『JR東海×青春ブタ野郎は大垣の街に灯る夢を見ない』
の開催が決定📢
🗓2025/11/6(木)~2026/1/31(土)
#青ブタ #青ブタアニメ #JR東海 #推し旅
こうして、全11ヵ所中10ヵ所の巡礼が完了。残すは大学生編の最難関ポイント。岩見沢SAを残すのみとなった。
<PM 08:04>帰宅 - Day4 終了
3日間に及んだ西日本側の巡礼も終え、Day1振りに自宅へと帰ってきた。終わってしまうと一瞬というか、弾丸日程で息つく暇も無いまま駆け抜けてきたので「もう終わったのか……」という気分でいた。楽しい時間はあっという間である。

Xで帰宅を報告すると、Day1で同乗したフォロワーが家まで来てくれてプチ打ち上げを開催。

ここまで多少のトラブルはあったものの概ね計画通りに進められていて、残りはあと1ヵ所ということもあり、だいぶ気が緩んでいた。その残り1ヵ所は、これまた人生で初めて行く北海道だというのに……。
10月15日(水) - Day 5
<PM 01:15>出発
当初の計画では、この日の午前中に中日本エリアの巡礼を想定していたのだが、休みが長めにもらえたことで初日に完了し、だいぶ時間の余裕が作れていた。実際にやっていたら相当キツイスケジュールになっていたので有難い限りである。
普段は夜型の生活をしているため、休みの日は昼頃に起きることが多いのだが、ここ数日の車上生活ですっかり健康的な生活リズムになってしまい、二度寝しても朝9時頃には目が覚めていた。
山本由伸の完投勝利を見届け、午後1時頃にようやく家を出る。この日は北海道行きのフェリーに乗るため大洗港への移動がメインで、道中も一つSAに寄るのみだ。
事前に北海道は既に冷え込んでいるとの情報も得ていたので、青ブタのパーカーを箪笥から引き出して車に積み込み、自宅を出発した。

<PM 04:40>大洗港 到着
首都高上で事故渋滞に巻き込まれるも、問題なく大洗港へ到着。
出航は19:45だが、手続きや乗船準備等の関係で17:30までに港へ来るよう指示があった。愛媛で乗ったフェリーは30分前でOKだったので、船によって乗船までの準備が大きく違うことをここでようやく実感した。これを読んでいる人も今後船に車を乗せる機会があれば、何が必要か、いつまでに着いている必要があるかをしっかり確認して計画を立ててほしい。
港に入った後、まず手続き用の駐車場を探すのに手間取ったが、時間に余裕はあったのでたっぷり港を2周してようやく発見。あまりにもアドリブ感満載の旅行計画すぎる。


<PM 06:40>乗船
港について2時間程。大洗はガルパンの聖地ということで街中も見て回ったが、そもそもガルパンを見たことが無いので特に気になる所もなく、乗船の時を待っていた。
そんな中、この巡礼最大のトラブルが舞い降りる。

商船三井の大洗~苫小牧便は1日に2本しか出ておらず、その内1本が消えるということは、帰りの日程が丸一日遅くなることを示していた。職種上、土曜日にも仕事があるので金曜日中に帰れないのは困る。
即刻職場に連絡を入れ、シフトの調整が可能か相談。並行して帰りの船を調べたが、取れる選択肢は青森行きの船しかない。急いで計画の修正検討を進めている内に、乗船が始まった。

船に乗ったころには職場からも連絡があり、何とか調整してみるとの回答が。最終的に土曜日も休みを認めてもらい、都合9連休となった。本当に今の職場には頭が上がらないし、リストラされない限りは骨を埋める覚悟を決めた瞬間だった。


乗船後、すぐに船上レストランが営業を開始したので、さっそく足を運ぶ。ビュッフェ形式のレストランで、夕食だけでなく翌朝も食べられる二食プランが3,200円で提供されており、即決で二食プランを購入。

<PM 07:45>大洗港 出航 - Day5 終了
レストランで舌鼓を打っている中、船は定刻通りに大洗港から出航。ここから14時間かけて北海道・苫小牧港へと向かっていく。
部屋……というよりベッドスペースは安めのグレードを取っていたので、カプセルホテルみたいな造りとなっていた。とはいえ平日の便ということもあってか、この区画に他の乗客はいなかったのでゆったりと過ごす事ができた。はずだった。

得てしてトラブルというものは続くものである。優雅な船旅を過ごしている中、再び事件が発生する。

トイレで用を終えて、パンツを履こうと腰を曲げた瞬間、船が揺れたせいで慣性が腰にかかり、瞬間的な圧力が発生する。
記載していなかったが、前説でさらっと触れた石川旅行の中で軽度のぎっくり腰になっており、それが完治していない状態での今回の旅だった。半月経過した中でバンテリンを貼ったりマットレスを買ったり運転時に腰を支えるクッションを買ったりとケアしてきた事でここまで大きな影響が無かったのだが、ついに腰痛が再発してしまう。

……いや、再発なんで生易しいものではない。石川旅行で発生した痛みは後からズキズキする程度のものだった。それに比べ今回は、痛めた瞬間に腰が砕けたんじゃないかと思うほどの激痛を感じ、しばらく便器から動けなくなっていた。
なんとかズボンとパンツを履き直し、手すりを掴みながら立ち上がる。膝は生まれたての小鹿のように震えていた。
それは、明らかな"悪化"だった。パワプロで言うところの抱えた爆弾が爆発した状態。全能力値-10では効かないくらいの絶望感が全身を支配する。腰に爆弾ってあったっけ。
苦し紛れに腰を抑えながら、なんとかベッドまで辿り着く。ここで安いグレードを取っていた事が仇となり、少し硬いベッドでは腰が一向に休まらない。むしろ船の揺れによって圧力がかかる度に悲鳴を上げていた。
寝ても痛い。座っても痛い。唯一立っている状態は膝が圧力を吸収してくれるので、一番痛みが和らぐ姿勢だったが、14時間も船の上で立ち続けていたら今度は北海道の行程に支障が出る。
結局、硬いベッドで横になるという選択肢しか取れなかった。それも仰向けでギリギリの状態、少しでも身を捩ろうものなら、すぐさまワガママな腰がヒステリックに喚き散らかす。

誇張表現でもなんでもなく、ベッドから起き上がろうとする度に激痛に襲われ、野獣先輩みたいな声を出していた。同じ区画に他の乗客がいなくて本当に良かったと思う。
船には浴場も付いていたので、一縷の望みをかけて入浴によるケアも試みたが、結果患部を温めて痛みを強くしただけだった。
痛みで寝返りもできず、入眠しても痛みですぐに起きてしまう状況。まさか船旅がここまで過酷な物になるとは、前日までは考えてもいなかった。高い金を払ってなんでこんな思いをしなければならないんだと枕を濡らしながら、ただひたすらに北海道へ着くその時を待つ。
こうして、最悪の気分で巡礼5日目を終えた。
10月16日(木) - Day 6
<AM 05:08>起床?
もはやこの日はいつ寝ていつ起きたか定かではない。ベッドは出航早々に電波が入らなくなり、持ってきた本を読もうにも狭いスペースで読書体勢を取れるわけがなかった。
痛みで目を覚ましては、呻き声を上げながらベットから出て、腰の痛みを紛らわすために共用スペースで立ったり座ったりする。とにかく悲しい夜が明けた。

<PM 01:30>北海道・苫小牧港 到着
これ以上船の話を書いても腰が痛いエピソードしかないので、さっさと次に移る。

船は定刻通りに苫小牧港に着岸し、腰を痛めたオタクも下船する。腰を支えるクッションを買っていたおかげで、船に比べたら車に座って運転する方が遥かに楽だった。それでも急カーブなどでは腰に激痛が走り「ぬおぉぉぉ」と呻きながら曲がっていたのだが。
北海道についてまず最初に確認したことは、帰りの船の確認だった。大洗港へ帰る便は欠航になっていて、今日中に北海道を出る便はもう無い。そうなると取れる選択肢は2つ。
- 青森まで出ているフェリーに乗って本州に帰り、青森から自走する
- 北海道で一泊し、翌日の大洗行きの便に乗る
この2つを軸にして様々なプランを検討したが、「腰が痛いのでさっさと帰りたい」「船に長時間揺られるのはもう避けたい」という、とても旅行先とは思えない悲しき願いが先行し、青森までフェリーで帰って自走するプランを取る事になった。
善は急げとフェリーターミナルで帰りの船を予約しようとしたが、たまたま受付時間外だったのか窓口が開いておらず、ネットでも当日の乗船受付はしていなかったので、予約することができず。あまりフェリーターミナルで足踏みするのも嫌だったので、一旦予約は後回しにして目的地へと車を進めることにした。
<PM 03:30>岩見沢SA 到着
紆余曲折あり、満身創痍の中ようやく最後のコラボSA、岩見沢SAに到着。

3日前には桜島SAに居た車が、岩見沢SAに到達している。日本列島縦断RTAみたいな企画を遂に達成した瞬間だった。
気温は14℃と、桜島SAの半分以下の気温になっていて、同じ日本国内でもここまで温度差が出るんだなと感心する。まさに「サンタクロース」に相応しい温度感が出ていた。

残念なことに下り線はスタンプ台紙が枯れていたものの、ポストカードはしっかり用意されていたので、さっそくコラボメニューを注文。

ここでも一度高速を折り返す必要があるため、この巡礼何度目か分からない高速道路の乗り直しを実施して、上りSAにも立ち寄った。


こうして、夢に見続けていた青ブタ コラボSAの制覇を達成。あとは自宅までこのまま無事故・無違反で帰るのみである。まだ帰りの船が確定できていないため、急いで来た道を戻っていく。


<PM 10:10>苫小牧港にて乗船手続き
北海道を超弾丸で堪能し、着いてから7時間ほどで苫小牧港まで戻ってきた。これを読んでいる方は「北海道まで来て!?」と思うかもしれないが、今回の巡礼の目的地はあくまで「日本全国の青ブタコラボSA」なので、北海道なんざに時間を割いている余裕は無かったことをご理解頂きたい。
さっそくフェリーターミナルに向かうと、北海道到着時は開いていなかったシルバーフェリーの窓口が開いていた。
窓口で人当たりの良いお姉さんに「今日この後の便って空きありますか……?」と祈るように尋ねる。すると奇跡的に23:59発の最終便「シルバーティアラ」に空きがあるとのこと。そりゃあ平日の深夜に北海道から車乗せて出ていく人間がそんなにいてたまるかと思うが、もし空きが無かったら更に3時間近くかけて函館まで行く必要があったので、肩の荷が下りた気分だった。
フェリーの行先は八戸港。青森県東部に位置し、苫小牧港からは7時間半ほどの船旅になる。できればしっかりとした睡眠を取りたかったため、行きの反省を活かし個室を確保。なんと4人部屋を1人で使えるとのことで、即決して乗船準備を進める。

<PM 23:59>苫小牧港 出航 - Day6 終了
豪雨の中乗船を終え、定刻通りに苫小牧港を出発。あまりにも早すぎる北海道への別れに、もはや何の感情も湧いてこない。次来た時はもっとゆっくり回りたいものである。


前述の通り航海時間は7時間半ほど。行きの便でちゃんと休めなかった中、最終日は青森から自宅まで8時間ほど運転する必要があるため、ここでできる限り回復しておかなければならない。浴場で簡単に汗を洗い流し、急いで寝る準備を進める。
腰の痛みは相変わらず残っているものの、ベッドが改善されたおかげで寝返りはできるようになっている。あとは青森に着くまで安眠できることを祈ることしかできなかった。
10月17日(金) - Day 7
<AM 07:30>青森県・八戸港 到着
こちらも定刻通りに八戸港へ到着し、さっそく下船。


ここからはウイニングラン。計画より距離が長くなってしまったが、フェリーで移動するはずだった分が車移動に変わっただけなので、黙々と東北地方を駆け抜けていく。
当初はルート上に無かったので諦めていたが、せっかく東北道を走る機会に恵まれたため国見SAにも立ち寄った。これで非コラボSAもほぼ全て回れただけに、加西SAを飛ばしてしまったことが悔やまれる。

帰りの道中、車は少なかったものの、7日分の疲れが溜まっているせいかとにかく眠気に襲われた。都度SA/PAに寄って仮眠を取りながら、少しずつ関東に迫っていく。
栃木で再び仮眠を取っていると、起きたら首都高で複数の事故が起きていて帰路が崩壊していた。今回の旅は、結局関東近郊で毎回事故渋滞に巻き込まれていた気がする。

こうなってしまうと高速と下道で大した違いが出なくなるため、渋滞エリア直前で下に切り替えることにした。

<PM 10:11>帰宅 - 全日程完走
こうして、青春ブタ野郎ラーによるコラボSA全箇所巡礼の旅路は、無事故無違反無破滅でめでたく幕を下ろすことになった──。



114.立ち寄った非コラボSAの紹介
上里SA(下り) - Day1

主人公の親友である国見佑真の彼女。主人公の咲太を目の敵にしていたが、大学生編で若干関係が改善したらしい
大津SA - Day2(下り)/Day4(上り)

アニメ1期 BD特典の短編小説で登場。原作最新巻にも収録されている



浜松SA(上り) - Day4

こちらも大津同様、短編小説に登場するキャラクター
霧島SA(上り) - Day3

"霧島透子をどう思う?"
山田SA(下り) - Day3

大学生編で咲太が塾で勉強を教えている生徒

鹿野SA(上り) - Day4

花楓の親友
吉和SA(上り) - Day4

山田と同じく咲太の塾の生徒。山田に密かに想いを寄せる
福山SA(上り) - Day4

大学生編における咲太の友人

友部SA(下り) - Day5

花楓の中学時代のスクールカウンセラー
国見SA(上り) - Day7

咲太の高校時代からの親友

5.数字で見る#青ブタSA自走巡礼2025
総移動距離
5,545 km
(Google mapから算出。フェリー等を含む移動距離)
実走行距離
4,290 km
(車両のオドメーターから算出。実際に車を走らせた距離)
レギュラーガソリン給油量/回数
231.21 L / 7回
(ENEOSアプリの利用履歴から算出+豊浜SAでの給油分)
費用総額
¥ 246,379
(宿代、フェリー代、高速料金、ガソリン代、各SAでのコラボメニュー、その他飲食費の総計)
スタートから完走までに要した時間
158.11 時間
(10/11のAM 8:00から10/17 PM 10:11まで)
6.総括
完走した感想
青ブタに出会った当時が17歳。そこから共に年を取り続け、筆者も来年で29歳になる。今回の旅路はこれまでの人生の中で最大規模の旅行になっていたので、この機会をくれた青ブタには感謝の気持ちしかない。
2023年の青ブタSAコラボに参加できず、歯痒い思いを2年積み重ねてきた。岩見沢の登場により、次のSAコラボはより厳しい戦いになることは覚悟していた。それでも、世の中には青ブタが好き過ぎてこんな異常行動をするオタクがいるんだぞという存在証明がしたかった。
腹を下したまま渋滞に巻き込まれたり、フェリーで腰が破壊されたり、辛いこともあった旅路だった。それでも無事に全行程を終えられたことを誇りに思う。何か見返りが欲しくてやったわけでもなく、青ブタという素晴らしい作品に出会えた感謝を表現するための道のり。
もしこの記事を読んでいる人でまだ青ブタに触れたことが無いという人がいれば、是非アニメを見てほしい。きっと後悔はさせないから。そして、来年公開の最終章を是非映画館で見届けよう。
あとBDイベのチケット下さい。
今後、同じく自走制覇を目指す同志に向けた注意事項
- 高速道路の渋滞情報に注意しよう!特に双葉SAや牧之原SAは都心に近いので要注意だ!
- スタンプは上り下りで色やデザインが違うから、コンプリート目指すなら徒歩などのルートも検討しよう!
- フェリーは突然欠航するので日程には余裕を持とう!
- 腰を痛めないようサポートクッションはあったほうが良いぞ!
- 音楽だけだと飽きるので、円盤やdアニメストアなどでアニメを見れる環境を車内に用意できると良いぞ!
- 広川SA(上り)は工事中で飯が食えないから注意しよう!
おわりに
記事は以上となります。かなり長い記事になってしまいましたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
記事の中で少し出てきた石川旅行については、最終日に埼玉で夕食を共にしたオタクがnoteに記事を書いています。私も幹事として企画に参加したものになっているので、是非こちらも読んでいただけるとありがたいです。
初日に同行してくれて4日目にも自宅で打ち上げを開いてくれた山田さん。初日~2日目に泊まりに来てくれたのに速攻追い出すことになってしまったOBくん。愛媛で呑んでくれたともぺ。最終日夕食に誘ってくれた去勢さん。そしてLINEやXで応援してくれたフォロワー各位には、改めてこの場を借りてお礼いたします。本当にありがとうございました。
アニメ「青春ブタ野郎」シリーズはいよいよ最終章の映画を残すのみです。繰り返しになりますが、この記事を読んで少しでも青ブタのラストを見届ける同志が増えていたら嬉しい限りです。
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— アニメ「青春ブタ野郎」シリーズ公式 (@aobuta_anime) 2025年9月27日
アニメ
青春ブタ野郎はディアフレンドの夢を見ない
劇場公開決定
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𝟮𝟬𝟮𝟲 𝙍𝙊𝘼𝘿𝙎𝙃𝙊𝙒
アニメ「青春ブタ野郎」シリーズ
いよいよ完結へ——。#青ブタ #青ブタアニメ pic.twitter.com/cuEs3XylH3
では、またいつの日か。